GoogleAnalyticsのクロスドメイン計測について、調べたのでメモ。
クロスドメイン計測設定が必要な理由
通常のタグだとドメインが異なるサイトに遷移した場合セッションが切れるが、aタグのhref属性にアナリティクスタグ内で指定したドメインを含む場合は
セッションデータをパラメータで付与して引き継ぐ
らしい。
これによりドメイン跨ぎでもセッションが切れることなく同一セッションとして認識できるそうな。(よくできている・・・)
クロスドメイン計測の設定方法
フィルタの作成・追加
デフォルトではアナリティクスにはページのパスとページ名のみで、ドメイン名は表示されません。
全てのページのPC数を見るとこんな感じですね。
そのためドメインが違う同じパスのページについては合算した数値が計測されてしまいます。
例えば以下、ドメインは異なりますがそれ以降のパスは同じです。
kiyurimo.hatenablog.com/entry/2017/09/12/120000 zeppeki-blog.com/entry/2017/09/12/120000
仮に両サイトに同じアナリティクスタグを設置した場合、1つのページとして計上されます。
それを防ぐためにドメインも含めたURLで表示するようフィルタの設定を行います。
設定方法
- ホーム画面右下の「管理」からビュー フィルタを選択
- フィルタを追加ボタンを押下
- フィルタの種類は「カスタム」を、ラジオボタンは「詳細」を選択
- 各項目を以下表の通り設定&入力
- 全てのチェックボックスにチェックを付ける
フィールド A | ホスト名 |
---|---|
引用 A | (.*) |
フィールド B | リクエスト URI |
引用 B | (.*) |
出力先 | リクエスト URI |
構成 | $A1$B1 |
全部終わるとこんな感じです。
大文字と小文字を区別は、例えば以下のようなページがなければチェックを付けなくても問題ないかと。
/analytics/index.html /Analytics/index.html
参照元除外リストに登録
お互いがリファラーになることを防ぐ設定を行わないと、別ドメインのページに遷移した際に自ドメインのサイトからランディングしたと認識されてしまう。
今回はページからのコンバージョン計測がしたかったのでこれは必須。
設定方法は以下の手順で行います。
ホーム画面右下の「管理」からプロパティ トラッキング情報を選択
参照元除外リストに参照元にしたくないドメインを追加
これだけです。簡単ですね!
サンプルコード
ちなみにトラッカー名の変更とリンカーパラメータの自動付与を一緒に記述している文献が見つからなかったので以下にサンプルを。
ga('create', 'UA-XXXXX-Y', {'cookieDomain': 'auto','name': 'myTracker','allowLinker': true}); ga('myTracker.require', 'linker'); ga('myTracker.linker:autoLink', ['www.abc.com']); ga('myTracker.send', 'pageview');
でもクロスドメイン設定はGoogleタグマネージャの方が優れてるみたい。
GTMを使わずにGoogleAnalyticsだけでクロスドメイン計測を行いたい場合が稀なのかもしれないけど、調べてもなかなか見つからなかったので残しておく。
公式はこちら